ケンコー・トキナー スカイメモS用三脚 ブラック 455210 レビュー
天体撮影の趣味を始めてから、より安定した機材の重要性を痛感し、スカイメモS本体と合わせて購入したのが、ケンコー・トキナーの「スカイメモS用三脚 ブラック 455210」です。メーカー在庫品ということもあり、入手は比較的容易でした。この三脚は、スカイメモSの性能を最大限に引き出すために設計されており、その点では期待通りの製品だと感じています。
堅牢性と安定性
まず、この三脚の最も重要な点である堅牢性と安定性についてです。スカイメモSは、長時間の露光を行う際に微細な振動さえも星の軌跡に影響を与えてしまうため、非常にしっかりとした土台が不可欠です。この三脚は、肉厚のアルミ合金で作られており、その重量感からも安定性が期待できます。実際に使用してみると、風が吹いている状況下でも、スカイメモSに取り付けたカメラとレンズの組み合わせがぐらつくことはほとんどありませんでした。特に、センターポールを下げた状態での安定感は際立っています。センターポールを伸ばしすぎるとどうしても安定性は低下しがちですが、この三脚は、その「伸ばしすぎ」を避けたくなるような、十分な高さを確保しています。
操作性
次に、操作性についてです。三脚の脚の開閉はレバーロック式を採用しており、素早く、そしてしっかりと固定することができます。これは、フィールドで機材をセッティングする際に非常に便利です。また、3段階の開脚角度調節も可能で、場所に合わせて柔軟に対応できます。傾斜地や、低いアングルからの撮影にも対応できるため、撮影の自由度が広がります。雲台の取り付け部も標準的な規格（おそらく3/8インチネジ）に対応しており、スカイメモS以外の機器も取り付けやすい設計になっています。
細部へのこだわり
三脚の各部の作りも丁寧です。脚の先端にはラバーフットが装備されており、滑りやすい場所でもしっかりとグリップします。これは、屋外での撮影において、予期せぬ事故を防ぐ上で重要な要素です。また、センターポールの上下動もスムーズで、微調整が容易です。
スカイメモSとの互換性
やはり、スカイメモS専用というだけあって、その互換性は抜群です。スカイメモS本体との取り付けはもちろんのこと、その重心バランスも考慮されているように感じます。これにより、スカイメモSの追尾精度を最大限に活かすことができると確信しています。他の汎用三脚で代用することも可能ですが、やはり専用設計ならではの一体感と最適化が感じられます。
携帯性
一方、携帯性については、ある程度の妥協は必要です。堅牢性を確保するために、ある程度の重量があります。これは、長距離を移動して撮影場所まで運ぶ場合などには、少し負担に感じるかもしれません。しかし、その重量が安定性に直結していることを考えると、天体撮影という用途においては、この重量はむしろメリットと捉えるべきでしょう。三脚ケースが付属していることも、持ち運びの際に役立ちます。
まとめ
ケンコー・トキナー スカイメモS用三脚 ブラック 455210 は、スカイメモSユーザーにとって、非常に信頼できるパートナーとなる三脚です。その堅牢性、安定性、そして操作性は、天体撮影における成功率を格段に向上させてくれます。価格帯としては決して安くはありませんが、品質と性能を考えれば、十二分に納得できる製品です。携帯性を最優先する方には向かないかもしれませんが、より高品質な天体写真を目指すのであれば、投資する価値は十分にあると言えるでしょう。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください
