Kenko Tokina スカイメモS シルバー 455166 メーカー在庫品 レビュー
Kenko Tokina スカイメモS シルバー 455166 を購入し、しばらく使用してみた感想をレビューします。この製品は、手軽に星景写真や天体写真を撮影したいと考えているホビイストにとって、非常に魅力的な選択肢となり得るポータブル赤道儀です。特に、メーカー在庫品として入手しやすい点は、購入を検討されている方にとって大きなメリットでしょう。
デザインと携帯性
まず、スカイメモSのシルバーカラーは、洗練された印象を与えます。プラスチック製ではありますが、安っぽさはなく、むしろ軽量で扱いやすいという印象です。サイズ感もコンパクトで、バックパックにも容易に収納できるため、フィールドへの持ち運びは非常に楽です。登山やキャンプに携带して、現地で星空を撮影する、といった使い方も十分に可能です。三脚に取り付けるためのネジ穴も標準的なサイズで、手持ちの三脚との互換性も問題ありませんでした。金属製の赤道儀に比べると剛性面で劣る部分はありますが、その分、携帯性に優れていると割り切れば、十分な利点と言えるでしょう。
設置の容易さ
設置も比較的簡単です。付属の説明書を見ながら、数分で基本的な設置が完了しました。極軸望遠鏡(別売)を使用すれば、より高精度な極軸合わせが可能ですが、まずは肉眼である程度の精度で合わせるだけでも、短時間の露光であれば十分な成果が得られます。初めて赤道儀を使う方でも、戸惑うことなく操作できるレベルだと思います。電源も単三電池で動作するため、どこでも手軽に電源を確保できるのは大きな利点です。
機能性と性能
スカイメモSの最も重要な機能は、星の動きに合わせてカメラを追尾する能力です。この追尾性能こそが、星景写真におけるブレを防ぎ、シャープな星像を得るために不可欠です。実際に使用してみたところ、北極星を正確に導入すれば、数秒から数十秒程度の露光であれば、星が線状に流れることなく、点像として写すことができました。特に、広角レンズを使用して星景写真を撮影する際には、その威力を発揮します。
天体の追尾精度は、露光時間と使用するレンズの焦点距離に大きく依存します。焦点距離が長くなるほど、わずかな追尾誤差も目立ちやすくなるため、望遠レンズでの撮影や長時間露光を目指す場合は、より慎重な極軸合わせと、場合によってはより高性能な赤道儀の検討も必要になるかもしれません。しかし、多くのホビイストが楽しむ範囲での星景写真撮影であれば、スカイメモSの追尾性能は十分と言えるでしょう。
また、内蔵されている各種追尾モード(星空モード、月モード、太陽モードなど)は、対象に応じた適切な追尾速度を選択できるため、便利です。特に月や太陽の追尾は、肉眼でも眩しくないように工夫されており、安全に撮影を楽しむことができます。
実用上の注意点
いくつか、実用上の注意点も挙げておきます。まず、極軸望遠鏡は別売ですが、長時間の露光や望遠レンズでの撮影を検討しているのであれば、購入を強くお勧めします。極軸望遠鏡を使用することで、格段に追尾精度が向上し、より満足のいく結果が得られるはずです。
次に、電池の持ちについてです。単三電池での動作は便利ですが、低温下では電池の性能が低下することがあります。長時間の撮影を予定している場合は、予備の電池を十分に用意しておくか、外部電源(モバイルバッテリーなど)を用意しておくと安心です。
そして、重量制限についても理解しておく必要があります。カメラやレンズの重量によって、追尾性能に影響が出ることがあります。メーカーが推奨する搭載重量の範囲内で使用することが、安定した撮影結果を得るための鍵となります。特に、大型の望遠レンズを使用する場合には、搭載重量にご注意ください。
まとめ
Kenko Tokina スカイメモS シルバー 455166 は、手軽に星景写真や天体写真の世界に足を踏み入れたいホビイストにとって、非常に優れた入門機と言えます。その携帯性の良さ、設置の容易さ、そして十分な追尾性能は、多くのユーザーの満足度を高めるでしょう。メーカー在庫品として入手しやすい点も、購入のハードルを下げています。
もちろん、より高度な撮影を目指すのであれば、上位機種へのステップアップも視野に入れることになるでしょう。しかし、まずはこのスカイメモSを使いこなし、星空撮影の楽しさを体験してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの写真表現の幅を大きく広げてくれるはずです。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください