ビクセン(Vixen) 天体望遠鏡用アクセサリー望遠鏡用リング接眼アダプター 60-50.8AD 3725-08

ビクセン(Vixen) 天体望遠鏡用アクセサリー望遠鏡用リング接眼アダプター 60-50.8AD (3725-08) レビュー

ビクセン(Vixen) 天体望遠鏡用アクセサリー望遠鏡用リング接眼アダプター 60-50.8AD (3725-08) レビュー

ビクセン(Vixen) 天体望遠鏡用アクセサリー望遠鏡用リング接眼アダプター 60-50.8AD (3725-08)は、天体望遠鏡の接眼レンズポート径を変換するための、比較的地味ながらも非常に重要なアクセサリーです。このアダプターの存在意義を理解するためには、まず天体望遠鏡の接眼レンズポート径の規格について触れる必要があります。

接眼レンズポート径の規格について

天体望遠鏡の世界では、接眼レンズの差し込み径にいくつかの主要な規格が存在します。最も一般的なのは31.7mm (1.25インチ)規格であり、多くの入門機や中級機で採用されています。一方、より大口径の望遠鏡や、高性能な接眼レンズ、あるいはCCDカメラなどを接続する際には、50.8mm (2インチ)規格が用いられることが多くなります。

この60-50.8ADという型番が示すように、このアダプターは60mmの接眼レンズポートを持つ望遠鏡に、50.8mm規格の接眼レンズやアクセサリーを接続可能にするためのものです。

どのような場合に役立つのか

このアダプターが真価を発揮するのは、以下のような状況です。

60mm接眼部を持つ望遠鏡を所有しているが、50.8mm規格の高性能な広視界接眼レンズや、長焦点距離の接眼レンズ、あるいは惑星撮影に特化した高性能なCCDカメラなどを利用したい場合。
50.8mm規格の接眼レンズを多数所有しており、それらを60mm接眼部を持つ望遠鏡でも活用したい場合。
将来的な望遠鏡の買い替えを見据えて、汎用性を高めておきたい場合。

特に、60mm接眼部を持つ望遠鏡は、ある程度のクラス以上の製品に採用されることが多く、そのポテンシャルを最大限に引き出すためには、50.8mm規格のアクセサリーが不可欠となる場面が少なくありません。

製品の仕様と品質

ビクセン(Vixen)というブランドは、日本の光学機器メーカーとして長年の実績と信頼があります。そのアクセサリー類も例外ではなく、60-50.8ADも例外ではありません。

材質と加工

このアダプターは、通常、アルミニウム合金などの金属製で、精密に削り出されています。外観は黒色アルマイト処理が施されていることが多く、光の反射を抑え、高級感も演出しています。内面は植毛紙などで遮光処理が施されている場合が多く、迷光の発生を最小限に抑える工夫がされています。

装着感

望遠鏡本体の60mm接眼ポートへの装着は、概ねスムーズであり、ガタつきもほとんど感じられません。同様に、50.8mm規格の接眼レンズやアクセサリーを差し込んだ際も、しっかりと固定できる設計になっています。

固定方法

50.8mm側には、接眼レンズやアクセサリーを固定するためのネジが装備されています。通常は1本または2本のイモネジで固定するタイプが多く、確実な固定が可能です。

実際の使用感

実際にこのアダプターを使用して、60mm接眼部を持つ望遠鏡に50.8mm規格の接眼レンズを装着してみました。

視界の広がりと明るさ

50.8mm規格の広視界接眼レンズを使用することで、60mm接眼部単体では得られない、より広大な視野を体験することができました。星雲や星団を観望する際には、その包み込まれるような感覚は格別です。また、50.8mm規格の接眼レンズは、一般的により大きなレンズを使用していることが多く、明るさやシャープさにおいても、60mm規格の接眼レンズに比べて優位性を示す場合があります。