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「中古」Kenko SKY WALKER SW-700 レビュー:星空への第一歩、あるいはちょっぴり残念な体験?
スーパーセール期間中限定 ポイント10倍という惹句に惹かれて、中古のKenko SKY WALKER SW-700(D=70mm F=900mm)を入手しました。結論から言うと、「難あり」という表記は伊達ではなく、初心者にとっては覚悟が必要な一台でした。しかし、それでも星空を覗いてみたいという好奇心を満たしてくれる一面も確かにあったので、その体験を詳しくレビューします。
第一印象:期待と不安の入り混じる開梱作業
届いた箱は、それなりに年季の入った様子。開封すると、望遠鏡本体、架台、三脚、そして各種アクセサリーがぎっしりと詰まっていました。本体の「SKY WALKER SW-700」というロゴは、それだけで「宇宙への扉が開く!」という期待感を抱かせます。しかし、同時に「難あり」という言葉が頭をよぎり、各パーツの状態を慎重に確認しました。
外観チェック:細かな傷と曇り
外観には、やはり中古品特有の細かな傷がいくつか見られました。特に鏡筒部分には、保管状況が悪かったのか、多少の曇りや擦り傷がありました。ファインダーも、レンズ部分にうっすらと曇りがあり、これは清掃である程度改善できるかもしれませんが、新品のようなクリアさはありません。しかし、主鏡や副鏡に目立つ傷やカビがないことは、一応の安心材料でした。
組み立てと初期設定:初心者には少しハードルが高い?
組み立て自体は、説明書を読みながら行えば、それほど難しくありません。三脚を広げ、架台を取り付け、望遠鏡本体をセットする流れです。しかし、「難あり」の理由の一つとして、説明書に記載されているはずの微動装置の調整が、うまく機能しない部分がありました。特に、上下動の微調整が固く、狙いを定めるのに少々苦労しました。これは、経年劣化によるものか、あるいは購入前の取り扱いによるものか判断がつきかねますが、精密な操作を求める方にはストレスに感じるかもしれません。
ファインダーの調整:見つけにくい星
ファインダーの調整も、意外と手間取りました。照準を合わせるためのネジが固かったり、そもそもファインダー自体がやや視野が狭いため、最初に対象を見つけるのが一苦労でした。特に、明るい星や惑星であればまだしも、暗い星雲などを見つけようとすると、かなりの忍耐力が必要になります。
実視体験:それでも見えた!月と星々の感動
さて、一番肝心な実視体験です。夜空を晴れ間を狙って、早速月を覗いてみました。ファインダーで月を捉え、いざ望遠鏡で。…おお!月のクレーターが、ぼんやりながらもはっきりと見えました!「難あり」という言葉を忘れるほどの感動です。もちろん、最新の高性能望遠鏡のような鮮明さはありませんが、肉眼で見るのとは全く違う、月面の凹凸が立体的に感じられる光景に、思わず息を呑みました。
木星と土星:点ながらも存在感
次に、木星と土星に挑戦。まず木星。写真でしか見たことのなかった、あの縞模様が、点ではありましたが、ぼんやりと確認できました。さらに、4つのガリレオ衛星が、まるで小さな星のように点々と並んでいる様子を見ることもできました。土星は、残念ながらリングまではっきりとは見えませんでしたが、それでも「あの土星だ!」と認識できる程度の形状を捉えることができました。これは、F=900mmという焦点距離とD=70mmという口径の恩恵と言えるでしょう。
星雲・星団:光の粒の集合体
さらに、明るい星雲や星団にも目を向けてみました。オリオン大星雲は、ぼんやりとした光の塊として捉えることができ、その広がりを感じることができました。プレアデス星団は、無数の星がキラキラと輝く様子を、まさに「宝石箱」のように見ることができました。ただし、これらの天体は、ファインダーでの位置確認が非常に重要になります。
「難あり」の総括:手軽な星空体験には向いているか?
「難あり」という点を考慮すると、このKenko SKY WALKER SW-700は、「とりあえず星空を覗いてみたい」という初心者の方や、「多少の不便さは覚悟の上で、安価に望遠鏡を試してみたい」という方には、選択肢の一つとなり得ます。特に、月や明るい惑星の観測においては、十分な感動を得られるポテンシャルを秘めています。
しかし、微調整のしにくさやファインダーの性能は、より高度な天体観測を目指す方や、精密な操作を求める方にとっては、少々物足りなさを感じるかもしれません。もし、新品の望遠鏡を検討されているのであれば、予算を少し上げて、より評価の高いモデルを選ぶことをお勧めします。
まとめ:星空への「きっかけ」としては十分!
今回のKenko SKY WALKER SW-700の体験は、まさに「難あり」と「それでも見える」の連続でした。しかし、あの月面のクレーターを初めて望遠鏡で見た時の感動は、今でも鮮明に覚えています。この一台のおかげで、私自身、天体観測の面白さに目覚めたと言っても過言ではありません。
もし、あなたが「星空ってどんな風に見えるんだろう?」とふと思った時、この中古のKenko SKY WALKER SW-700が、あなたの星空への扉を開く「きっかけ」となる可能性は十分にあります。ただし、その際には、「難あり」という点を理解し、ある程度の覚悟を持って臨むことが大切です。そして、もし操作に難を感じても、諦めずに夜空を見上げ続けてみてください。きっと、あなただけの感動が待っているはずです。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください

